【エフェクター自作】自作FuzzFace論:ジミヘンサウンドを目指すなら自作!
自作の醍醐味をFuzzFaceで味わう
以前にこちらの記事で、FuzzFaceこそ自作すべきと記載いたしました。
今回は具体的にFuzzFace自作のポイントを記載したいと思います。
FuzzFaceの回路図は様々なサイトから入手することができます。
英語ですが、こちらのサイトが詳しいです。
FuzzFaceの基盤作成に必要な電子パーツはたったの9個!
こちらは初期型FuzzFaceのパーツリストです。
C1: 2.2 uF 電解コンデンサ
C2: 20 uF 電解コンデンサ
C3: 0.01 uF フィルムコンデンサ
R1: 33KΩ 抵抗
R2: 470Ω 抵抗
R3: 8.KΩ 抵抗
R4: 100KΩ 抵抗
Rvol: 500KΩ (Aカーブ) ポテンショメータ
Rfuzz: 1KΩ (Bカーブ) ポテンショメータ
基盤作成に必要なパーツは9個です。これと、ボリューム×2、ジャック×2、スイッチ×1、LED×1、LED用抵抗×1、電池スナップ×1が必要になるので、トータルのパーツは17個でエフェクターが1つ完成します!プラモデルよりも簡単そうじゃないですか?
とてもシンプルな回路でなれてしまえば難なく作ることができますが、それゆえにパーツや定数のサウンドへの影響がとても大きく働きます。FuzzFaceは個体差があると言われるゆえんです。
簡単に理屈を言ってしまうと、アンプじゃ全然歪まないから、トランジスタでめちゃんこゲインを稼いで歪ましたろって感じの回路です。入力インピーダンスもギターの音をきれいに増幅してやろうっていうよりオーディオ前提の回路に突っ込んでみたらえらいことになっちゃったという感じですね。
ジミヘンサウンドを目指す時のポイント
究極のFuzzFaceを作るにあたり、基板上の全てのパーツをソケット化し、電流の向きを変更できるスイッチを設けてPNPもNPNもトランジスタ選択を可能にした実証機を使い回路選定を行ったことがあります。最終的にとても素晴らしいゲルマニウムFuzzFaceが作成できました。
ラグ板へのP to P配線だったので音質、見た目ともに満足の行く内容でした。ですがそれを量産できるかといったら答えはNOです。
一儲けできるくらいの内容のものができた自負はあるのですが、使えるパーツがやはり出回っていないモノになってしまう上に、トランジスタのマッチングはもう運としか思えないです。
ただ、ゲインを上げればいい、という感覚での話ならマッチングなんてしなくても歪んだFuzzの音はいくらでも出せます。でもそれではあのジミヘンサウンドは出ません。
ジミヘンサウンドの要はボリュームを絞った時のチャリンチャリンしたクリーンサウンドです。Woodstockでの名演、Villanova junctionで地味の特徴的なボリュームを絞った際のFuzzFaceサウンドが伺えます。
本当に手元のボリューム操作でクランチから激しい歪みまでコントロールできるのか?映像は見ていても実感はなかったのですが、アタリのFuzzFaceを生み出せた時に、あぁこういうことだったんだなぁとやっと理解できました。
そしてアタリのFuzzを知ることで、ジミモデルをうたったFuzzであるのにどうがんばってもジミの音が出ない理由も分かりました。
その理由については次回記載したいと思います。