【エフェクター自作】Fuzzfaceこそ自作する価値のあるエフェクター
エフェクター自作にハマった理由
筆者は自作エフェクター、モディファイを含め30台以上作ったりいじったりをしています。
元々ギターの配線やピクアップ交換はやっていたので、いつかはエフェクターを作りたいと思っていたところに、こんな本と出会ったのです。
ギターマガジン 誰でも作れるギターエフェクター (リットーミュージック・ムック)
- 作者: 本多博之
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2004/09/27
- メディア: ムック
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この本の発売から14年以上経っているんですね。
元々ホンダサウンドワークスのF-Driveを所有していたので、本多さんの書いている本なら間違いないだろうと購入してみたんです。
どうしてもFuzzが作りたくて、この本を見てみたらなんとなくできそうな気がして作ってみたらなんとかできたところから自作エフェクターにのめり込みました。
パーツ購入がいちばんハードルが高かった
筆者は名古屋住みなので、電子パーツといえば大須に買いに行くのですが、電気の知識なんて無いし、購入の仕方なんて分からないし、少年でもないから親切にしてもらえそうにないしで、とにかくパーツ屋さんでパーツを購入することが一番ハードルが高かった気がします。当時からエフェクターパーツの通販はあったのですが、パーツ屋に比べると少し高かったんですよね。そのうちに大須での買い物にもなれて、ゲルマニウムトランジスタやゲルマニウムダイオードなどネットで購入すると高く付くようなパーツも入手するようになりました。
最初の失敗はコンデンサの極性
エフェクターを作ったが音が出ません、という悲痛な叫びを掲示板や知恵袋で見かけます。原因は様々ですが、大抵はうっかりミスです。私は初めて作ったのがFuzzでしたが、完成後に音が鳴りませんでした。何時間もかけて作って、音が出ない。ショックではありますが、諦めずに実体配線図と基盤を眺め回して一晩中悩んだ挙げ句に原因が見つかりました。電解コンデンサーが逆だったのです。今考えたら笑っちゃいますが、でもそこで問題に気づけて最後に音が出せたことが後の経験に繋がりました。
Fuzzなのにアンプやディストーションの音がする?
筆者がエフェクターを初めて作ってから10年以上経過し、お値打ちな中国エフェクターが出回っていて、しかも品質も悪くないときて、エフェクターを自作する価値があるのかどうか難しいなと思います。
ですが、FuzzFaceだけは自作する価値があるエフェクターだと思います。なぜなら本家のFuzzFaceでも他のメーカーのFuzzFace系のファズでもこれはスゴいぞ!というものはなかなか無いか、もしくは高価かのどちらかだからです。いわゆるアタリのFuzzを探さないといけないんです。
FuzzFaceに関してはジミヘンの音を目指してかなり研究をしました。かつてのホンダサウンドワークスで本田さんに「本当に良いファズはディストーションかアンプを鳴らしているかのような音がする」と聞いていてほんまかいなと思っていましたが、自作にハマって本当に良いFuzzが出来上がった時に、確信しました。
時間と知識と情熱は必要ですが、パーツ選びと定数選びを適切に行えば、同じ回路でできているとは思えないエフェクターを制作できます。