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【ギターパーツ】Guitar Fetishからの個人輸入が大変便利な件

バッカスグローバルシリーズをパーツ交換でグレードアップ!

組み込み精度が高く作りが良いバッカスグローバルシリーズですが、木工の精度はすでに高いため、パーツの交換のみでグレードアップが可能です。

筆者の愛機バッカスグローバルシリーズのストラトタイプの紹介記事はこちらです。

hiro62st.hateblo.jp

 ロシア製手巻きピックアップへ交換しており、紹介記事はこちらです。 

hiro62st.hateblo.jp

 アジア生産されているストラトタイプの弦間ピッチはおもに10.5mm

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バッカス グローバルシリーズ ストラトタイプ

ストラトの弦間ピッチは主に3種類の規格で流通しております。

・弦間ピッチ11.3mm

インチタイプと言われているピッチで、USA製ビンテージモデルのストラトタイプのギターで使われているピッチです。日本製のギターでもこのピッチのブリッジが採用されていることもあります。

・弦間ピッチ10.8mm

ミリタイプと言われているピッチで、フェンダージャパン等日本製のストラトタイプのギターで使われているピッチです。

・弦間ピッチ10.5mm

アジアサイズと言われているピッチで、日本以外のアジア圏で生産されているストラトタイプのギターで使われているピッチです。アメスタ、アメスペなどUSA製モダンシリーズのストラトでも使用されております。

ストラトのブリッジ周りのパーツを入手する際はピッチに注意が必要

弦間ピッチはしっかり測ったほうが良いです。

・日本製だから10.8mmだろう!と思ったら11.3mmだった。

・日本メーカー製のアジア生産モデルだから10.8mmだろう!と思ったら10.5mmだた!

などこれは筆者実体験なのですが、決めつけでリプレイスメントパーツを取り付けようとすると、実は規格違いでブリッジ間に隙間ができたり、間隔が足りずに真っ直ぐに並ばなくなってしまったり、規格違いで購入してしまったために、買い直しになってしまうことが往々にしてあります。

チタン製のサドルなど高価なものの購入時や、個人輸入では着荷まで日にちがかかるなど、規格違い品を購入してしまうことでお金や時間を損をしてしまうことがあろ。

弦間ピッチの測り方は注意が必要!

11.3mmとその他のピッチについてはよほど精度が悪くなければ定規で判別が可能です。10.8mmと10.5mmは注意しないといけません。精度の高い測定器でない限りは0.3mmの差を見るの難しいです。

弦間ピッチはE to Eと言われる1弦から6弦までの長さで測るのが正確です。

・弦間ピッチ10.8mmの場合E to Eは54mmです。

・弦間ピッチ10.5mmの場合E to Eは52.5mmです。

2弦間のピッチの4差分は0.3mmですが、1弦~6弦間のピッチの差分は1.5mmまでになり、E to Eを調べることで弦間ピッチが正確に判断できます。

弦間ピッチ10.5mmのイナーシャブロックを探せ!

10.8mmかと思っていたら、弦間ピッチが10.5mmであることが判明したバッカスの愛機。組み込み精度は日本製並みで良いのですが、フォトジェニやレジェンドやバカユニなどの中華ギターと同じペラペライナーシャブロックであるのはなんとかしたい。

イナーシャブロック交換によるサスティンや音質に対する影響も知りたい、ということでネットの世界を探しまわりました。

ヤフオクで探してみると、ウィルキンソンのブリッジセットがフルサイズのイナーシャブロック搭載でなかなかお値打ちですが、サドルがブロックタイプなので求めているビンテージ感と違う。ギターから取り外され出品されているパーツも10.5mmのトレモロユニットはほぼずべてがペラペラブロック。このタイプでイナーシャブロックが写されていない場合ペラペラブロックの可能性が高いですね。ゴトーのリプレイスメントトレモロで10.5mmピッチがありますが、値段はお高め。ということで、海外のギターパーツ通販サイトを覗いてみることに。

Guitar Fetishはギターパーツの百貨店や~!

個人輸入でパーツを購入する方にはおなじみのショップ、Guitar Fetish。中国製造と思われるのですが、なんでもかんでも安い!ラインナップの充実もすごい!日本上陸してほしい!

www.guitarfetish.com

CATEGORIES→TOREMOLOSに入るとなんと各ピッチのトレモロブロックが見つかります。

素材もブラス、スチール、チタンから選べます。ちなみにスチール製のトレモロブロックは21.95$です。

ポン付けできるかどうかわからない場合はトレモロのセットでも30$程度で購入できるので、交換対象のギターをバラして各部のサイズを測るのが面倒な場合は、トレモロセットでの購入がおすすめです。

筆者はトレモロを購入し、サドルは元の物の方が品質が高かったため元のサドルを使用しました。

GFSは通販サイトなので英語ながら説明が充実しているのが大変良いです。品質は値段なりではあるのですがラインナップは大変多く、全くの大外れを引くことは無いんじゃないかと思います。

全般的にピックアップやその他のパーツがお値打ちに購入できるので、ジミヘンモデルのピックアップなどを一緒に購入しました。USAから出るまでが時間がかかり、注文~到着までは10日間でした。

ちなみに送料無料のアレキサンダープリボラのピックアップはロシアから一週間程度で到着していました。GFSでは早くなることを期待してEMSで発注したのですが思ったよりは時間がかかった印象です。

ペラペラブロックからの卒業

結論から言うと、ペラペラブロックからの交換の一番の効果は、精神衛生上の部分が大きかったです。

そもそもストラトは振動がスプリングへ分散されるため他のエレキに比べサスティンは期待できません。スプリングのおかげで独特のリバーブ効果が生まれ、ストラトらしさが生み出される部分ではあるのですが。

ブロックの質量が上がることで振動ロスが減少する為、ペラペラブロックからフルサイズブロックになることで、理論上はサスティンは有利になるかと思われます。

筆者の愛機の場合はもともとサスティンが気になることはなかったので、フルサイズのブロックになった変化はあまり感じませんでした。とはいえ自分側からの見た目が変わることによる精神的な効果は高かったです。安ギターからフェンダージャパンに変えた時の喜びを思い出します。サスティンについてはギター全体の問題として捉え、フレットの太さ、高さ、素材やすり合わせの状態などの方がブロックよりも影響が大きい気がします。

ひとたび個人輸入でパーツを購入してしまうと、ギターショップで購入するのがアホらしくなります。メーカー、ショップは各々利益を得なければいけないのは分かりますが、インターネット時代で個人輸入のハードルが下がっている中、国内のリプレイスメントパーツメーカーには品質や価格面やラインナップの拡充など頑張ってもらいたいものです。